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千歳線にて [鉄ネタ]

先日、お仕事の外出で千歳線の各駅停車に乗りました。

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 上の写真は北広島駅で後から来た新千歳空港行き快速の到着です。
時間は午前8時半頃で札幌から千歳へとラッシュ逆行ですいていると思われがちですが、立客もいるなかなかの乗車率。
理由は二つ考えられ、一つは千歳空港を利用する出張客です。
東京や大阪中心部で13時から会議や商談スタートで昼食の時間も考慮すると、札幌駅を8時台の出発となります。
二つ目は札幌独自の一極集中です。当地では便利な札幌市内に住み郊外へ通勤・通学する人が多数見られます。

 順番が前後しますが、苗穂駅に隣接した苗穂工場&苗穂運転所です。
ここ最近の炎上事故の影響で多数の特急車両が止まってます。
この数年でこれだけ事故が発生するのは特定の車種の問題ではなく、メンテナンスの管理体制や手法の問題なのでしょう。
そのため今年、国交省の指示で技術出身の社長に交代となってます。
中堅社員の不足、複数存在する組合間の壁、外注任せにしたことによる技術の低下などかなりお粗末な面が目立ちます。

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リニューアルされた旭山動物園号です。
不思議とこの車両はこれ以外の臨時特急に使われてません。

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 出発を待つノースレインボーエクスプレスと奥には札幌地区で走っていないキハ54-500番台。
恐らくは点検や検査のために苗穂入りしたのでしょう。

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続いては上野幌駅で特急スーパーとかちの通過待ち。
エアサスを利用した車体傾斜制御で、車体が傾いているのがわかります。
この技術は東海道新幹線N700系でも使われてます。

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目の前を通過です。思い切り手ぶれです。(^^;

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 キハ183特急車両のエンジン火災の直接の原因は燃料供給量調節弁であるスライシングブロックという部品の破損ですが(JR北海道HP参照)、ここは構造上応力負荷や熱負荷のかかる場所ではありません。
周辺部の磨耗か変形でスライシングブロックが正常の動きが出来なくなり破損したと予想してます。
現在は周辺部の損傷を超音波やX線を使った非破壊検査機器で調べているものと思われます。
来月には中間報告的なものが出ると予想してますが、根の深い問題に思えます。


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suzuran6

先日、私も苗穂に行きました。特急車両が各種留置されているのは異様な光景でした。早く、正常な状態に戻って欲しいものです。
普段、JR東日本、西武鉄道を使っていて、そうして、JR北海道を利用、気が付いたのは「車両がキタナイ」それは、客席スペースもそうなのですが、車体・下回り・・・なんだか、間もなく廃止される事が決定した私鉄の様な雰囲気なのです。確かに過酷な自然。等の要素もあるとはおもいますが・・・
「車両を大切に」基本が出来ない状況なのでしょうかね、。
今後の改善を祈るばかりです。
by suzuran6 (2013-08-14 12:44) 

soraneko

もう、色々なところで「デットエンド」状態になっているように思います。
現場見ないで目先の収支計算だけ追っかければ当然の結実ですよね。

怖いのは、シロアリに喰い散らかされた木造家屋のように、見えないところの「屋台骨」がズタズタに成っているので、気が付いたときにはもう遅いなんて事に成りかねないんですよね。
by soraneko (2013-08-14 21:14) 

teruteru

suzuran6さん
>「車両がキタナイ」
同じ事を感じてました。窓が汚れたままで不快感すら感じます。
察するに、
窓が汚い→洗剤を省いた/洗浄排水の循環ろ過が故障したまま/従来窓は手洗いだったがそれを省いた
このあたりを予想してます。
鉄道会社にとって車両は商品なので、レストランでちゃんと洗っていない皿に料理を盛り付けられたも同然です。
サービス業の意識が欠けているように感じてます。

 これは裏づけの無い推論ですが団塊世代のベテランの国鉄時代からの鉄道マンが定年を過ぎた後も一定数の方が再雇用で現場に残っていたでしょう。しかし、この数年で彼らは年金受給となる65歳を向かえ完全に引退されたと思われます。
彼らが持っていたマニュアルに無い勘所やあえてマニュアル化するまでも無い「当たり前」と思われていたことが伝承されていなかったのかもしれません。

 札幌駅でトワイライトエクスプレスを見るとはまなすや北斗星と同じ車両とは思えないくらいきれいです。
このあたりは残念であり、ぜひとも改善してもらいたいところです。
by teruteru (2013-08-14 21:32) 

teruteru

>現場見ないで目先の収支計算だけ
 ここ最近のダイヤ改正などは利用者のニーズを考えおらず、効率化とコストダウンばかりが目立ちます。
北海道では高速道路の延伸が続いてますが、マイカー移動では出来なくて鉄道なら出来ることの提案なども出来ると思います。
例えば特急車両はコンセントを札幌~旭川、帯広、函館はWi-Fiを完備して車内でネット環境を完備する。
グリーン車や多頻度利用客に専用の待合室や改札を用意する。
夜行列車の到着客にサウナの割引券を配布する。
など、やれることはいろいろあると思います。

建て直しには荒療治が必要に感じます。

by teruteru (2013-08-14 21:40) 

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