久々の箱根 [自転車(Panaクロモリ)]
この夏の暑さもひと段落のようでかねてからの計画であった同僚O氏を箱根へ挑戦させるプランを実行した。
挑戦に先立ち前段50/36、後段12-26Tの8速のO氏の愛車FCR2のギア比を変更させることにした。
山初心者に36×26はしんどそうなので事前に準備した34TのチェーンリングとMTB用の11-30Tのスプロケットに交換。これでローギアは34×30。計算上は22%軽いギア比。小田原駅前でこの改造を終わらせ工具などをコインロッカーに預け出発した。
箱根湯本まではアップの感覚で20km/hに抑えた走行。ここで力任せに走るとあとが続かない。自分もここしばらくの固定ギア比走行の感覚で39×17のまま湯本まで走った。
湯本を過ぎると山登り区間の始まり。まずは函嶺同門で最初の休憩。
塔ノ沢を過ぎると大平台まで前半の登りのピークが続く。宮下のローソンでO氏を待つことにした。固定ギア比練習の成果かホイール再調整の効果かギア比を落とさずに楽に走れている。結局宮下まで39×23しか使わずに登りきった。3月に39×26で登ったときはかなりしんどそうにペダルを踏んでいたが今回はダンシングこそすれど余裕があった。
そこで同じくロードで芦ノ湖を目指している方を見かけ話し掛けると土日で横浜から神戸を目指して当日は豊橋目指して走っているとのこと。よく見るとその方も39×23で登っている。「芦ノ湖過ぎればたいした坂はないでしょう。」とのこと、よくよく聞くと富士チャレ200kmを7時間弱で完走されたらしい。そりゃ健脚なはずですね。
まもなくO氏も宮下到着だがかなりきつそう。しかもここから小涌谷までが後半の登りのピーク。ひとまず休憩しO氏の状況を見ながら出発。宮下交差点からの登りで力まぬようあえて6km/h程度で引く。休憩直後は脚が温まるまではスローペースで十分だろう。いずれにせよここからはこまめな休憩を取るとこを心がけた。小涌園、恵明学園の少し先と休憩し東海道最高点へ。ここでO氏から握手を求められる。ここを登りきると開眼したような気になる。彼もそのようだった。
しかし39×23で登れたのは収穫。登りの技術が進歩しているのだろうか?今から来年の富士ヒルクライムが楽しみになった。
ここから一気に元箱根へ降りて深生そばで昼食。さらに1kmほど走ると箱根駅伝ゴール。そのまま駅伝ミュージアムを見物。実体験に基づいて画像展示を見ると駅伝選手のすごさを実感できるもの。
そこから旧東海道を下ることにした。お玉ヶ池で足を止める。こんな景色にこのような悲しい物語が残されているとは驚きである。
さらに急な坂を下ると甘酒茶屋。ここであずき氷を食べた。
建物も実に渋い!
ここからまもなくの下りで今回の最高速62.0km/hを記録。再調整したホイールは絶好調。コーナーはホイールの剛性感を感じることができ、ステアリングはオーバーステア気味。直進安定性に振ったセッティングのよう。とにかく疲れない。前ブレーキの効きの弱さも感じたがこれもいままで乗り心地に隠れて目立たなかったからに違いない。
七曲を抜けると湯本も近い。ここで弥坂湯に立ち寄った。
もともと管理していた湯本生活協同組合が解散し存続の危機に瀕したが箱根町が買い取り6月より再開。入浴料が¥450→650になったのは痛い。洗い場が増えたなど若干の改装はしてありますが基本的にはもとのまま。ぬるいけど温まるお湯で山越えの疲れを癒す。
O氏も山登りに開眼したとのこと。
湯本から小田原市街地まではだらだら下りのため40km/hオーバーで疾走。市街地に入りスローダウンして駅に戻る。ここで自転車を輪行袋に入れ電車で三島を目指す。目指すは三島駅近くのなごみ亭。ここの女将さんは元女子プロレスラーの紅夜叉。「ご注文は?」といわれて「四の字固め」なんて言ってはいけないなど冗談を飛ばしながらお店に到着するとなんと「本日貸切」の表示。なんてこった…、旧にモチベーションが下がった。近所のうなぎ屋でむなしい気持ちでうな重を食べて帰路についた。これはいつかリベンジするしかない。そのときは予約を入れよう。なごめなかった。
>小田原駅前でこの改造を終わらせ工具などをコインロッカーに…
ツーリング当日しかも直前に、デリケートな改造するなんて、スゴイですね。テレビで箱根駅伝を観るたびに、ここを自転車で!って思うのですが、いまだに実現していません。かなり参考になりました!
by ゆきかぜ (2007-09-10 20:30)
ゆきかぜ様
出発前にスプロケット交換の時間が無く、やむを得ず現地作業となりました。このエリア、変化に富んだコース、景色、温泉、食べ物と楽しみが盛りだくさんなエリアです。
ぜひ訪れてみてください。
by teruteru (2007-09-10 22:11)
スプロケだけでなくフロントまでとは!
移動自転車ショップですね。
私は箱根は無理かなー。都内の坂でもけっこうきついし。
by hiroad (2007-09-10 23:12)
hiroad様
フロントのチェーンリング交換がくせものでした。
後段8速なのですがチェーンリングは9/10速用なのでメーカー出荷時点でデフォルトのチェーンリングとクランクの間にスペーサーをかましていたのです。
これが作業の足かせでやりずらかったです。
フロントはインナーの交換なのでFDの再調整は必要ないのであとは問題ありませんでした。
念のため、函嶺同門前で休憩しボルトの緩みがないか再確認しました。
>私は箱根は無理かなー
ギア比次第ですね。
by teruteru (2007-09-11 20:57)
こんばんは。
一週間違いで、ほぼ同じコースですね。私は地元なので自走ですけれど(笑)
しかも弥坂湯まで! 私は地元にいながら、つい先日、通りすがりにその存在に気付いて入ったばかり。
6月に再開だったんですか~ 知りませんでしたよ(汗) 確かに650円はちょっとお高いかなぁ~ でも良いお湯ですね。昔ながらの風情もありますし。
私の当日のギヤ比は前50-38 後12-26(9S)です。小田原に住んでいますと周りは山ばかりで後ろは12-25がベストっぽいです。余り軽いのも上りにくいですし、重いのは脚がついていきません。
今度はぜひ旧道の方を。斜度のキツイ七曲りより大天狗辺りの直線がキツく感じます。
by marty (2007-09-17 20:59)
marty様
ほとんど同じコースだったのでびっくりしました。小田原に住んでいると坂に強くなりますね。ノーマルクランクでぐいぐい登ってしまうのはお見事です。
熱海峠といい旧東海道といい挑みがいのある登りがいっぱいですね。
弥坂湯は湯本ではいるお風呂を探しているときに見つけました。ほとんどの日帰り入浴施設が1000円以上なので銭湯を探したところここにたどり着きました。このお風呂はなくなってほしくないですね。
by teruteru (2007-09-19 00:40)