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富士のためのその7(詳細結果と考察) [自転車(BOMA)]

レース前後の状況と今後に向けての考察をする。

 

 

前日
 一緒に出走する後輩O君と料金所まで走る、BOMAをはじめて披露した。
脚力は私より2ランクは上であろう彼相手なのでやや飛ばし気味にスタート。
出発して心拍計忘れたことに気づく(シマッタ)
北麓公園から最初の信号までフロントインナーで、そこからアウターで、計測開始地点から料金所までインナーで一気に。しかし、スピードの表示が出ない。よく見るとマグネットが反対側に…、クイックレリーズのレバーも逆じゃん…
ホイールの取り付け向きが反対。心拍もスピードも出ない、表示にはケイデンスだけ寂しく、、、、
本番じゃなくて良かった。
O君に「ついて行くのがいっぱいいっぱいでした」と言われ新車の効果を確信した。とはいえ自分も料金所までの距離で息が上がっているのでこんなペースで登っては後が続かない。

当日出陣前
 4時50分に目覚ましで起床。宿の周りを軽くジョギング。目が覚めてきたところで朝食。
自転車のセッティング。
この1週間、サイクルトレーナーの前輪固定具の下に5cmほどの本を入れ、山登りの状態を再現してポジションをあわせてきた。シートも微妙に前傾。
 山頂で受け取る荷物を預けに行く。中身はウインドブレーカーと前日エントリーでもらったユンケル。
再び宿に戻り持ち込んだサイクルトレーナーで軽く汗を流す。

スタート地点
 エリートがスタートしたときに会場入り。
1000mTTのような勢いで飛び出していく、別物ですねぇ。
私の参加する30代後半のカテゴリーだけでも800人以上、人ごみでスタートするより後でスペースのある場所をと思い後の方に場所をとって前との間隔も空け気味で出発。心拍数は緊張のためか90~100

レース中
 パレードランは計測しないので走るスペース確保を優先させる。前に割り込まれてもお構いなし。
まだ90rpmはしんどいようで70~80rpmで走る。まだまだ自分の技術では80rpmあたりでパワーのピークが来てしまう。もっと高くしたいですね。
 スバルラインの交差点を左折すると計測区間が始まった。ここで自分のサイコンもセット。
料金所までの登りを13~15km/h、ギアは34×24で登る。これならローギア(34×27)を温存できるかなと思う。心拍数が160を越える、どうもこのあたりがランナーズハイの状態みたいでここをキープすることを考える。息が上がりそうならギアを落とす、余裕があればペースをあげる。ここからは心拍とケイデンスだけを見て走ることにした。
 自分のメーターで8kmのあたりで10分前にスタートした会社の先輩に追いつく、フロントはノーマルクランクで重そうだが足取りはしっかりとしている。2週間前に東京~糸魚川を完走されている、自信にもつながっているのだろう。レース後、この先輩の愛車GIANT Compositeに乗せていただいた。振動吸収の良いロングライドでも疲れにくそうな乗り心地だった。
 給水所が途中2ヶ所あった。当たり前なのだが前後は斜度が緩い。そのまま走れば20km/hオーバーで通過できるためパスした。
8%区間は34×24のギア比で12~13km/h、斜度が緩くなると徐々にギアを重くして、何度かフロントをアウターにすることがあった。
自分にとっては箱根を走った経験は大きい。「ここには箱根以上の登りはない」と言い聞かせながら走りきることができた。
 18kmの大沢駐車場通過、ここでメーターの異変に気がつく。距離が14.6km!短いぞ、時計機能が狂っているとは考えにくい、すると回転数から距離に換算する機能がおかしいのか??だったらスピードも2割遅く掲示されている??
ここで1時間6分、たしかクロモリのときはここから24分で走ったぞ。と、いうことは1時間半切れると思った。後で考えたらこれが大きな勘違い、実は20kmからのこり4.4kmを24分で走っていた。しかしこのときは気がついていない(笑)
 19kmの山岳区間が始まった。まぁ、入賞なんてご縁がないけどタイムをとってみることにした。
このあたりまで来ると疲れか標高の高さか脚がしんどくなり始める。たまらず禁断のローギア34×27投入。タイムは3分45秒程度。考えてみると平均速度は16km/h程度、メーターの表示から考えても明らかに速い。やはり距離計測機能がおかしい、ということは私のメーターで20kmあたりでゴールしてしまう。
スピードも表示より20%程度速いのか??
 20kmを過ぎると斜度の緩やかな区間が増える、ここでスピードを上げると残り2.6kmに立っている交通整理の方が「ここが最後の登りだよ」と言う。ウソだ、壁は最後だよと思いながら走る。
残り2km付近で4人くらいの集団に追いつく、30~35km/hくらいのスピード。姑息にもこの集団の最後尾についてゴール前の壁へ、直前で集団から後退し息を整える。ここからダンシングだと思ったところ立ち上がれない。もう、そんな脚力が残っていなかった、、ショック。ここを颯爽と駆け上ってゴールしたかったのに…。
結局掟破りのローギア2回目の投入。ケイデンス90ちょっとで回してゴールへ飛び込む。
自分の時計で1時間28分6秒。ホントだったらブロンズ、でも計器の誤差が気になるのでメールによる記録送信を待たねばならない。
荷物の受け取り場所へ行って自転車から降りるとでん部の筋肉がパンパン。ちょっと力を入れるとつってしまいそう。下手すりゃ肉離れしかねない。そこから動けず、しばらくでん部をマッサージ。
ようやく動けるようになり荷物を回収して下山。
今の自分の体力、技術ではいっぱいいっぱいの記録、これ以上は身体を鍛えるなり技術を向上させるなりしないとだめだろう。

・帰宅後
 パソコンへ向かいタイムが正式に1時間28分6秒であることを知らされる。
ほっとした、これで実は1時間31分だったとかそういうぬか喜びじゃやりきれない。
早速、報告を兼ねてライトサイクルへ向かう。店長も参加しているので他に参加したお客さんの話も聞けるだろう。
 行くと4,5人のお客さんがレースの話で盛り上がっていた。
エリートで参加した方のタイムが1時間22分台だった。他のお客さんから「ずいぶん遅いですね」と言われている。私にすれば全然速いのだが話を聞くと2合目まで先頭集団で走り、そこで力尽きたらしい。
「どうすれば速くなるんだ」という無力感と「最高の場所でレースを体験できた」という満足感が入り混じった話。店長もサポートしているプロ選手に相談をしてみるとのこと。

・考察

1.タイム
距離  ラップ     通算
 5km: 0時間20分14秒 0時間20分14秒
10km: 0時間17分36秒 0時間37分50秒
15km: 0時間18分39秒 0時間56分29秒
20km: 0時間18分49秒 1時間15分18秒
Goal: 0時間12分48秒 1時間28分14秒

 0~5kmは身体を温めることと巡航ペースを探りながら入り、身体が温まったところでペースアップ。疲れとともに徐々にペースダウンして終盤は斜度が緩い場所もあるのでペースアップ。

このコースで1時間半を切るなら
①20kmまでは5kmを19分のラップを刻む
②20kmから残りを14分で走る

2.ギア比
 終盤で34×27を使ってしまった、そこまでは34×21か34×24を多用。
ケイデンスは80程度。私のパワーのピークが80回転前後にあるのだろう。
ケイデンス80として私が常用した34×21のギア比での速度は16.3km/h。
私の全区間での平均速度16.35km/hとほぼ一致した。

3.更なる記録短縮には
 1時間20分で走るためには計算上こんなペースになる。
距離     ラップ        通算
 5km: 0時間17分00秒 0時間17分00秒
10km: 0時間17分00秒 0時間24分00秒
15km: 0時間17分00秒 0時間51分00秒
20km: 0時間17分00秒 1時間08分00秒
Goal: 0時間12分00秒 1時間20分00秒

5kmを17分ということは平均17.65km/hペース。もっと噛み砕いて考えると
・8%程度の勾配を14~15km/h
・5~6%の平均的な区間を18~20km/h
・スポット的に斜度が緩くなる区間は25km/h程度のペースで急勾配でのタイムロスを吸収する。

 具体的には
①平均のケイデンス(回転数)を80→90にする
②同じケイデンスで脚力をアップさせる。

18~20km/hに相当するギア比を計算すると
80rpm;34×19=18.0km/h
90rpm;34×21=18.3km/h

 結論として1時間20分を狙うには
①同じギアで+10rpm
②同じケイデンスで一つ重いギアを使う
のいずれかである。
 来年参加するならここを意識してこれから一年走っていくことになるだろう。

余談(BOMAについて)
 走り終わってでん部以外目立って筋肉痛がなかった。
ポジションが正しく出ているということとカーボンフレームのおかげだろう。

・フレーム
固めであるが疲労のもとになる微細な振動を吸収しているのだろう。
ベントフォークの影響からか縦方向の振動がとくに抑えられていたように思える。
ホイールも固目といいながら膝には全く影響がなかった。
しばらくこのセッティングで十分ということだろう。
山に関係なく長距離を走ってみたくなった。

・コンポ(シマノULTEGRA、コンパクトクランクR-700)
 このグレードに限ったことじゃないけど変速性能はすばらしい。私にはもったいないくらい。
ギア比は50×34と12-27。シマノの場合、現時点で最も低いギア比になる。
コンパクトクランクは本来後段10速のメリットを生かして11-23などクロスレシオなギア比を実現するアイテムであるが私のような非力な乗り手の場合、坂対策としてトリプルの代替を十分に果たすことがわかった。
ブレーキの効きもよい。さすがというしかない、コーナー手前の減速も余裕を持って対処できる。

・ホイール(シマノWH-7801SL)
 軽いホイール、この効果が大きいはず。漕ぎ出しの軽さはびっくり。今どきのホイールってこんな感じなのといいたくなる。低いリムはヒルクライムや地形変化の多いロングライドにぴったり。

来年も雨にたたられないことを祈った。


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