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'06みちのく一人旅(9/12) [旅ネタ]

9/12
東鳴子温泉→銀山温泉(レンタカー)
 今どきのレンタカーはカーナビが装備されるので地図を持たなくても目的地へ行ける。
1時間ほど走ると銀山温泉到着。かつてのNHK朝ドラ「おしん」で主人公が奉公に行った場所。
今は山間のレトロな雰囲気を売りに「大正ロマンの湯」ということで宣伝をしている。

ちょっとタイムトリップした雰囲気の温泉街。

放送から20年以上過ぎているがいまだに「おしん~」という看板やみやげ物が売られている。
文化財にでも指定されそうな旅館もある。

ここで入浴したかったのだがあいにく掃除の時間ということで公衆浴場「しろがね湯」に入浴。
ちょっと白濁した湯ですごく発汗を促された。

銀山温泉→古川(レンタカー)
 予定では1時間ちょっとでたどり着けるはずだったのだがアクシデント発生。
何とパンク!レンタカーを何十回も借りたが初めての出来事。


駆動輪のパンクのため後輪をパンクした前輪に付け替え、細い非常用タイヤを後輪に装着して古川へ向かった。
車はト○タVitz。1000ccエンジンなのによく走るし燃費もいい。
これじゃぁ他社の車が売れないよな、と思うような車なだけに残念。

番外;古川~東鳴子温泉往復(レンタカー)
 あまりに前夜の湯が気持ちよかったのかJRのチケットがないことに気がついた。
夕べの高友旅館に調べてもらったところ出てきた (^^;
あわてて別のレンタカーを仕立ててチケット回収に向かったのだが、、、、、、、
14年ぶりにやっちゃいました、スピード違反。
29km/hオーバーで罰金¥18,000。情けないというか、、、
そこからは安全運転で高友旅館往復。予定より大幅に遅れて古川を出ることになった。
 荷物はちゃんと確認・整理して出かけねばならない。
レンタカーみたいに時間を定めない旅の場合など要注意。高い授業料になった。

古川→くりこま高原(やまびこ55号)
 一駅なのでわずか10分弱の乗車。新幹線は早い。これだけ駅間距離が短いと盛岡以遠と客層を分けた列車の設定が必要なのもうなづける。

くりこま高原→沢辺(宮城栗原バス)
 来春廃止予定のくりはら田園鉄道に乗りに行くため最寄り駅まで4kmほどバス移動。
小型のバスだが乗客は私一人。
後述するが、なんでくりはら田園鉄道との交差点に駅を作らなかったのだろう。
沢辺駅到着。

友人O氏がオススメする雰囲気がわかる気がした。

沢辺→細倉マインパーク→石越(くりはら田園鉄道)
 駅ではかなりベテランの駅員さんがひとりで頑張っていた。
切符売り、列車の対応などである。記念乗車券を購入して列車を待つことにした。
 沢辺駅は列車の待ち合わせ(交換)設備がある駅だが、ポイント捜査は手動。

しかもいまだにタブレットと呼ばれる通票方式で運行管理している。


 写真中央の鉄製の輪に分銅のようなものが付いているのがタブレットである。

待ち合わせのできる駅と駅の間には列車は1本しか走らせない。その列車の通行券にあたるものがタブレットである。
そのため駅で列車が待ち合わせをした場合、それぞれの列車が直前まで使っていたタブレットを交換して次の区間へ進むことができる。


かつての国鉄ではこの方式を用いていたが現在は電子式に切り替えられている。
 この鉄道、もともとは細倉鉱山の鉱石の輸送目的の鉄道で電化までされていた。
鉱山はとっくに閉山しており電車の運転コストはディーゼルカーより安いものの運行本数が少ない場合、架線などの設備維持費まで考えるとディーゼルのほうが安い。
そのため、ある時期にディーゼルに切り替えられた。そのため沿線は架線が残り電線を撤去したあとが残る。


 レールバスは16mクラスのワインレッドの車体。


乗ってみると加速性能は5月に乗った鹿島鉄道レールバスより劣るが問題ないレベル。
同じエンジンで車体が大きな分、加速が重い印象。車内は仙台出身の歌手さとう宗幸さんの声で車内放送が流れる。
沿線は途中まで液晶部品の工場などもあり学生などの利用もある。
終点の細倉マインパークの直前に旧細倉駅が残っている。

そこから200m程度先が現在の終点。かつてはその先の細倉鉱山まで線路があったらしい。
単線でホーム一つだけで、少し先にマインパークがあるらしい。
しかしあまりにぎわっているような感じはない。マインランド尾去沢の2番煎じのような施設でコレと言った特徴も出せなかったように思える。
鉄道の廃止が決まっているがマインパークも危うい感じがする。
 終点の細倉マインパーク駅周辺の散策をしたかったのだが、本日のアクシデントのおかげでその時間もなく5分の折り返しで石越へ向かった。
途中で東北新幹線と交差する。付近は田んぼが広がりここに駅を作りにあたり何も障害はなかったように思われる。 
くりこま高原駅はJRとしては積極的に作った駅ではない。地元の請願駅で費用は全額地元負担である。
おそらく政治的な要因があったのだろう。
終点の石越駅は東北本線の駅であるが駅前は寂れており商店街はシャッターが下りててターミナル機能は全くない!

これがくりでん石越駅。まだ午後6時半でこの有様。


 高倉健の映画ならコレでいいのですけど。

 今日は新幹線の止まる一ノ関まで移動して翌朝田沢湖へ向かうことにした。今からでも田沢湖まで行くことはできるが食事をするところがないように思えた。

 くりはら田園鉄道の廃止はくりこま高原駅に象徴されるように交通機関の連携を十分考慮しない地元の対応で起こるべくして起こった結末である。
新幹線や高速道路ができて「便利な大都市仙台」へのアクセスが簡単になったことで地域の人の流れが仙台へ向かうようになった。
その中で各駅停車しか走らない石越は中心地やターミナルとしての機能を失いくりはら田園鉄道は人の流れからはずれた方角を走るようになった。
もし、くりこま高原駅と接続していたら、新幹線からのアクセスとして活路を見出せたように思えます。
1時間に1本の新幹線と接続するダイヤを構成し、沿線に駐車場を整備して観光地ではレンタサイクルを用意するなどの方策があったと思います。
宮城県に限らず東北では仙台一極集中は避けられない流れです。
 他のJR線や新幹線開通で3セク化した鉄道でも快速運転など客単価の高い中長距離客を確保しつつ新幹線へのアクセスを考えたダイヤが求められると感じました。
陸羽東線は古川で20分ほど列車を運転調整させてでも新幹線に接続して、古川~仙台往復の割引切符を発売して仙台へのアクセス客獲得に乗り出しています。
地方交通の今後を考えさせられる経験でした。

石越→一ノ関(東北本線)
 701系。足回りは209系ベースと思われる。50系客車列車の置き換えで東北に投入された車両。
加速は首都圏の電車並み。ただしロングシートだけというのがいただけない。
JR東日本は詰め込み主義の車両設計をしている印象が強い。これはその典型。どうも「安っぽい」印象があり個人的には好きになれない。
一ノ関到着。本日はここまでにして田沢湖は翌朝の新幹線で向かうことにした。
 宿は駅前のサンルートホテルにした。駅も近くインターネットもあり、便利である。
食事は名産の和牛を食することにした。ネットで探してみると徒歩圏に一つ見つけた。
 五代格之進という店である。社長は5代目なのだろうか?だとすると相当な老舗??
行ってみると「老舗」とか「暖簾が高そう」という店構えではなかった。


入ってメニューを聞いてみると単品のほか予算に合わせたおまかせコースもあるそうで奮発して¥5,000おまかせとした。
 
ロース、カルビなどなどどれもとろけるようで旨い!!


この店は大当たり。話を聞くともともと精肉販売をやっていて8年前に焼肉店を始めて今では3店舗を出しているそうである。
たしかにこの味と値段。東京じゃこの内容だと住宅地でこの2倍、都心なら3倍払わないと食べられない。
この店、要チェックである。
店長の話だと現社長は4代目。6歳くらいの息子がおり、その代まで続いてほしいという願いで「五代」と名づけたらしい。

 疲れる1日であった。


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おがわ

ちょうど去年の今頃、私も訪ねた、くりでん。
何も変わっていないところが、少しホッととしますが、廃止までいよいよ間近になったな、と実感…。お年寄りと中高校生が乗客に多く、それ以外の人は車で移動しているようでした。
最後に雪景色のくりでんを見に行こうかな。
by おがわ (2006-09-24 12:06) 

teruteru

おがわ様
 コメントありがとうございます。
くりでんが地域の人の流れと違う方向を走っているように思えます。
「なんでも仙台」という流れ、新幹線駅と接続しないという中で仙台へのアクセスとして機能しないのは致命的です。
阿部総理就任で道州制の検討が始まれば仙台は宮城だけではなく東北6県の中心となるでしょう。
お時間とって見に行くことを薦めます。
by teruteru (2006-09-29 00:08) 

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